安曇野産リンゴ本番 県内トップで「恋空」初選果
7月23日、松本市梓川の果実南部選果所でリンゴの極早生種「恋空」を県内トップで初選果しました。令和6年産は着果量が多く、7月の好天やこのほどの昼夜の寒暖差で着色が進み品質は良好。夏らしい甘酸っぱくて爽やかな味わいに仕上がっています。
22日までに持ち込まれた約1㌧を選果スタッフが傷の有無を確認し、選果機のセンサーで色や大きさを判定。「特秀」「秀」の2等級に分けて箱詰め。選果した約100ケース(1ケース=10㌔)は24日、首都圏や関西の市場に向けて出荷し、25日頃から量販店などでの販売が始まりました。25日に行われた初競りでは秀36玉(1ケース=10㌔)が7,000円で競り落とされるなど絶好のスタートを切りました。
令和6年度は、前年対比約400ケース増の1,680ケース(1ケース=10㌔)の出荷を計画しています。
選果は8月10日頃まで続き、早生種の主力「サンつがる」は、盆明けの8月17日から選果を開始する予定。
リンゴ全体では凍霜害の影響を受けた23年対比17万ケース増の67万ケース(1ケース=10㌔)を12月中旬頃まで首都圏や中京、関西、九州方面のほか、県内市場などに出荷する見通し。
「恋空」は青森県で育成された品種で1玉250㌘ほど。極早生種では珍しく濃く鮮やかな赤色とジューシーな食感が特徴。JA管内では約20年前から栽培が始まり、現在は21戸、1.17haで栽培しています。早生種「シナノレッド」や主力品種「つがる」の出荷前に販売できる品種として有望視しています。
同JAりんご部会の佐原茂部会長は「今だかつてない出来の良さ。初夏を感じるとても美味しいりんごなので消費者にたくさん食べて欲しい」と話しました。