営農メモ(そ菜)
夏野菜の収穫が本格化してきました。酷暑の時期を迎えるなか、乾燥により畑の土壌中の水分が不足してきます。トマトやスイートコーン、きゅうり等の作物については、土壌の渇き具合に応じて、朝夕の涼しい時間に畝間潅水をお願いします。ただし、一度に多量の水を与えてしまいますと根を痛める原因となります。畝間に長時間滞水しない量を意識して潅水をお願いします。
たまねぎ【育苗準備】
播種は、定植から逆算して55~60日前が適期となりますので、今月中に播種の準備を進めましょう。
管内で栽培されている主な品種は「七宝甘70」と「ネオアース」です。それぞれ、9月5~10日の間の播種がおすすめです。種子量は10アールあたり6㎗、シーダーテープでは600m必要となります。
苗床用に1坪当たり完熟堆肥で10キロ、アヅミン苦土石灰1キロ、IBそ菜苗床1キロ、BM重焼燐200グラムを施肥してください。
その後、床作り(高さ10cm以上、畝幅120cm)を行います。雨等で水没しないよう高畝としてください。
床作りが終了したら、雑草対策として土壌消毒剤NCSを散布します。30倍液を播種の30日前までに土壌の表面に均一に散布してください。
その後、ビニール等で7日~14日被覆をして、ガス抜き(表層の3cm位を耕起)7日~10日後に播種をしてください。
播種時期を逃したり、大苗になったりすると抽苔の原因となります。草丈20~25cm、本葉4枚、1本の重量が2.5~3.5グラムの太くない苗が良質で理想とされます。
詳しくは各地域営農センターへご相談ください。
(梓川地域営農センター 唐澤 久智)