営農メモ(水稲)
今月は、高温登熟対策や、カメムシ類による斑点米対策を行い、良品質米生産に努めましょう。
8月の水管理
昨年は、猛暑となり高温障害が目立ちました。こまめな水管理をし、高温障害を回避しましょう!
高温による品質低下を軽減するには出穂期以降、圃場の地温・水温上昇を抑える為、水利条件に応じた水管理がポイントです。差し水やかけ流し管理等を実施し、地温・水温の低下に努めて下さい。長期間の湛水は高温障害を招く可能性があるので、適宜水の入れ替えを行い、以降は落水まで間断潅水を行いましょう。早期の落水は胴割れ米の発生原因となりますので、田面が乾くようであれば走水をしましょう。
カメムシ類・穂いもち病防除
カメムシ被害は斑点米となり等級を落とす原因になります。粉剤や液剤で防除する場合、早生品種は、必ず穂揃期と傾穂期の2回、コシヒカリは、傾穂期に防除を行いましょう。
穂いもち病は、出穂後雨が多かったり、天候が不順な場合『いもち病』の発生が心配されます。予防防除が基本となりますので、昨年発生した圃場は注意し被害を最小限に抑えましょう。
農薬によっては使用期限の迫っている薬剤もあります。ラベルを十分確認してから使用して下さい。
【出穂期】・・・・全茎数の40~50%出穂した日
【穂揃期】・・・・圃場の80~90%出穂を確認した日
【傾穂期】・・・・圃場の80~90%穂が傾いたのを確認した日
詳しくは各営農センター又は各地区営農指導員までお問い合わせ下さい。
水稲栽培日誌の提出について
2回目の水稲栽培日誌の提出が8月16日(金)までとなっています。安心・安全確保のために、栽培日誌の提出が不可欠です。ライスセンターやカントリーエレベーター等の施設を利用される方は、出荷の有無に関わらず栽培日誌の提出が必要になります。
(三郷地域営農センター課長代理 逸見 守信)