営農メモ(水稲)
今月から令和6年産米の種籾消毒・浸種作業等が始まります。昔から『苗半作』とも言われているように、苗作りはその年の作柄を大きく左右します。天候不良等に負けない苗作りを目指しましょう!
当JAでは、「JA長野県安心基準米」への取り組みをしています。JA長野県安心基準米は、次の要件を満たしたお米です。
①JA長野県安心基準米チェックシートに取り組み生産された米であること。
②種籾の種子更新を行い、品種名が確認された種子で生産すること。
③JAの防除基準に基づいて、農薬ラベルの確認を行い使用すること。
④栽培日誌を正しく記帳しJAへ提出すること。
作業委託をしている場合も栽培日誌を忘れずご提出ください。1つでも要件を満たしていない場合は、JA長野県安心基準米から外れてしまいますのでご注意下さい。
◆水稲種籾の準備と種子消毒
種籾は全量種子更新をお願いします。準備する種籾の量は10a当り3~3.5㎏程度を標準に用意し、厚播きにならないように注意しましょう。苗箱1枚あたりの播種量は乾籾重で160g(4㎏ネットで育苗箱25枚の計算)が適量です。
※米トレサビリティー法に基づき種子購入伝票は3年間保存して下さい。保存していなければ(罰則規定(50万以下の罰金)が適用になります。
※種子消毒の残液は、河川への流入や地下水への影響がないよう適正な処理をお願いします。
◆浸種
浸種温度は10~15℃とし積算温度で、100℃(15℃で7日間、10℃で10日間)を目安に行って下さい。この時、水温が5℃以下だと発芽勢が低下することもありますので、適温で管理をお願いします。
各地区の育苗講習会に参加し、不明な点がありましたら各地区指導員までお問い合わせください。
(豊科地域営農センター 青柳 安定)