営農メモ(そ菜)
今月は、パイプハウスを利用した夏野菜の播種作業と露地作型春作野菜の定植作業を開始します。例年、3月の平均気温は5℃前後で、日に日に過ごしやすい春の陽気に変化して行くものの、最低気温は氷点下を記録します。作物を栽培する上では、寒さに対してまだまだ油断ができません。特に露地作型では、低温対策に被覆資材等を活用しましょう。
3月に播種・定植がお勧めのそ菜品目をご紹介します。
■レタス類(定植)
本誌1月号で紹介したレタス類の定植時期です。露地作型では、必ず被覆資材を活用します。通常は被覆資材(パオパオ等)を1枚べた掛けしますが、2重被覆で収穫時期を数日前進させます。3月上旬の定植で5月連休頃の収穫です。
■ブロッコリー(定植)
深植えにならないよう株元が少し高くなるくらいに定植します。よい花蕾を収穫する為に、大きく充実した株に養成します。生育状態に応じて、追肥を施用します。1回目は活着して生育を始める頃、2回目は花蕾が見え始める頃とし、同時に中耕と土寄せをします。アオムシ等の害虫対策に、防虫ネットを活用します。3月下旬の定植で5月中旬の収穫です。
■ナス科野菜…トマト、ナス、ピーマン(播種)
ナス科野菜の花芽分化は、苗幼少期でおこります(表1)。育苗期に栄養生長と生殖生長が並行して進む為、育苗期での生育が、その後の果実結実・肥大に大きな影響を及ぼします。育苗では、①光合成能力の高い葉をもった苗②充実した花芽をもった苗③圃場への定植時に活着のよい苗を作ることが目標です。
■ジュース用トマト栽培推進
当JAでは、ナス科に含まれるトマトを加工業者に契約販売を行います。37万円/10aの売上げが見込めます。労力軽減と面積拡大を狙い苗(毛苗・定植苗)の斡旋を行います。5月連休頃の定植で7月下旬の収穫開始です。
詳しくは各地域営農センター又は、各地区担当指導員までお間い合わせください。
(堀金地域営農センター主任 保尊優一)