営農メモ(水稲)
今年は、空梅雨傾向で梅雨明け後も、高温により出穂時期が早まり昨年より、収穫時期も早くなりそうです。収穫作業が遅れないように早めに機械等の点検・整備を行い、適期収穫をしましょう!
1.落水時期
落水が早すぎると粒張りが悪く収量・品質が低下、また胴割れ米の発生にも繋がるので適期に落水を行いましょう。落水は、出穂後35日~40日を目安とし、土壌や圃場条件等を考慮して決めましょう。また落水後、高温や田面が乾きすぎる場合は、走り水を行い根の老化を防ぎましょう。
2.適期収穫
刈取時期が遅れると胴割れ米の原因となり、品質低下を招くため、適期収穫が重要です。適期収穫の判定は、帯緑色籾歩合で判定し刈遅れのないようにしましょう。
※帯緑色籾歩合
緑色の籾が1穂内に占める割合のことで、帯緑色籾歩合が10%になったら刈取りを始め、2%になるまでに収穫を終えることが必要です。また、出穂後の積算温度によって収穫時期を予測し、収穫作業の準備を進めましょう。コシヒカリは積算温度1,000℃が目安です。その前後5日間が収穫適期となります。
3.乾燥調製
水分ムラ、胴割れ米、異種穀粒、異物、異品種の混入に注意しましょう。
★刈取った生籾は速やかに乾燥機に入れ通風します
★乾燥ムラ・水分変動に注意!
こまめに水分チェックをして籾が常温になってから水分測定しましょう。
★乾燥時の胴割れ米に注意!
急激な乾燥作業は、胴割れ米発生の原因となりますので、乾燥する時は3~4時間程度常
温通風してから乾燥作業に入りましょう。
★籾摺り調製作業!
乾燥終了後、穀温が常温になってから籾摺り作業をおこないましょう。
収穫時期を迎え、何かと多忙な時期となります。無理や不注意が重大な事故に繋がります。機械の事前整備・点検を十分に行い、安全作業を心がけて下さい。
(豊科地域営農センター 青柳 安定)