営農メモ(果実)
適期収穫と収穫後管理
りんごに梨、ぶどうと各品目で収穫が続きます。今年は病気・害虫共に多発しており、ロスや品質低下などがみられますので品種ごとの熟期に注意し、適期収穫に努めましょう。
1.りんご
つがるの収穫が終盤となります。収穫遅れにならないよう作業を進めて下さい。中晩生種は収穫前管理が始まります。十分な着色を得るために、葉摘み前に徒長枝切りや枝吊りを実施して樹冠内部まで日が当たるようにして下さい。シナノスイートで極端に着色が早いものは心カビが疑われますので除去して下さい。収穫終了した品種から礼肥を施肥しましょう。
2.なし
各品種の収穫が続きますので、適期収穫をお願いします。また、収穫が終わりましたら礼肥を施肥して下さい。
3.ぶどう
多くの大粒種の収穫期となります。成熟具合を確認し、適期収穫に努めてください。収穫期に雨が多いと粒の付け根などで裂果する場合がありますので注意して下さい。
4.もも
晩生種の収穫終了後、礼肥を施肥して下さい。また、穿孔細菌病対策として収穫後防除を実施して下さい。(ICボルドー412などを9月中旬より2~3回散布)
5.プルーン・すもも
晩生種の収穫期になります。成熟具合を確認し適期収穫に努めて下さい。不自然に柔らかい果実は過熟や小さな虫の食入・吸害痕などに注意しましょう。収穫終了後は礼肥を施肥し、強樹勢樹の誘引を実施して下さい。
各品目で収穫が続きます。防除の際は隣接園主に収穫予定を確認したり、登下校での子供の往来などへの飛散に注意して防除を実施して下さい。
◆営農経済事業部果実課 小林鷹文◆