JAあづみ女性部と農村女性ネットワークながの安曇野支部、農村生活マイスター安曇野支部の部員らは7月から12月上旬まで、東日本大震災で被災して松本市と安曇野市に避難している家族に農作物を無償で提供しました。
両市が把握している避難家族は約50世帯の160人ほどで、このうち35世帯が利用し、地元住民や避難者同士の交流の場になりました。
部員らは、堀金のJA烏川支所を会場に週1回(10月からは隔週)、計15回にわたり提供してきました。最終日は、部員らが栽培したハクサイやダイコン、ネギなどの野菜や、リンゴ、柿、ストックなど20品目を用意し、15家族が農産物を持ち帰りました。
福島市から松本市里山辺に避難している永井美香子さんは「松本市が避難者を受け入れていたのでやってきた。避難者同士の情報交換や、地元の人と交流ができる場になっているので非常に助かっている。新鮮でおいしい野菜などをいただけて大変うれしい」と話しました。
県松本農業改良普及センターの唐澤長嘉課長補佐は「部員の協力があって提供してきた。農産物の仕分けなど、負担となる部分もあるため、避難者にある程度協力してもらう体制を作りながら続けていきたい」と、来年の継続へ意欲を示しました。