管内で6.7日に凍霜害が発生したことから、4月9日安曇野市堀金の広域営農センターに「農業災害対策本部」を立ち上げました。
JA役職員ら15人が出席して設置会議を開き、果樹やそ菜、米穀などの担当者が被害状況や今後の被害防止対策を確認しました。
減収などを含めた総被害額は3165万円と見込まれます。9日時点の被害状況は、6日の被害額が三郷地区と堀金地区で255万円、7日の被害額が松本市梓川地区で約2909万円でした。
暖冬の影響で例年に比べ、果樹全体の生育が10〜2週間ほど進んでいた事から、梨やリンゴなどが被害を受けました。
今後の対応策として、開花時期が大幅に早まると予想されるリンゴについては、受粉時の被害を未然に防ぐためにも防霜ファンを設置してある園では、早急に動作を確認した後、稼働状態にすることや燃焼法を中心とする対策も呼び掛けました。
また、水稲は育苗期に寒暖差が大きいと出芽が不揃いとなるほか障害が発生しやすいことからハウス内の適温管理を呼び掛けました。
営農経済事業部農業企画課の丸山昌則課長は「凍霜害は予測ができないが、常に最悪の事態を考え連携を取り合う中、最善の支援ができるよう準備したい」と気を引き締めました。
対策本部のメンバーは、降幡孝由常務理事を本部長に総勢15名で構成され、被害防止対策とともに、実害が発生した際の被害規模の早期把握に努めます。