10月27日、JAは安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で、世界一小さいリンゴ「アルプス乙女」を初選果しました。同JA管内では約50アール栽培され、今年度は約1700ケース(1ケース10キロ)を東京から九州の市場に出荷します。
JA三郷地域営農センターの宮腰政寛営農指導員が、選果スタッフ約40人に等級や階級の規格を説明。選果スタッフは、果実の傷や日焼け、さびを確認しながら特秀と秀の2等級を、重さ別の3L〜Mの4階級に分けてパック詰めしました。
「アルプス乙女」は、松本市の農家が「紅玉」と「ふじ」の混植園で育成、選抜した品種で、甘味の中にほどよい酸味があり、果汁も多めです。果皮は真っ赤で、直径が約5センチと小さく、重さが約25〜50グラムと「ふじ」に比べて10分の1程度。小さくて食べやすいことから、屋台のリンゴあめに使われています。宴会料理やサラダ、デザート向けに旅館やレストランからの需要もあります。
宮腰営農指導員は「5月に発生したひょう害の影響で、例年に比べて傷果は多いが、10月に入って冷え込んできたので着色も進み、色付きは最高にいい」と話していました。