8月18日、安曇野産リンゴの主力品種「サンつがる」の選果が始まりました。
5月31日に発生したひょう害の影響で、減収も避けられない見通しですが、8月の 長雨と夜温が下がったことにより、果実肥大や着色も進みました。
初日に安曇野市三郷温のJAあづみ果実中央選果所に持ち込まれた400ケース(1ケース10kg)は選果後、次々と梱包され県内や東京、関西の市場へ出荷されました。
サンつがるは、酸味と甘みのバランスがよく、果汁が豊富でみずみずしい味わいのリンゴで、JA管内のリンゴ収穫量の3割弱を占めています。
選果スタッフは、鮮やかに色づいたリンゴを取り出し、日焼けや傷などを確認してから機械で色や大きさを選別し、5等級に分けられ箱詰めされました。
果実課の石曽根光徳課長代理によると、ひょう害による傷害果は約3000ケースになるとのことで、前日に開いた市場関係者との打ち合わせ会議で、傷害果を対象とした等級を設けたこと説明し、JAは農家の手取りアップのためにも市場関係者に販売協力を依頼しました。
石曽根課長代理は「ひょう害の影響で農家は大変な思いをしているが、農家の努力で今年もおいしいリンゴができた。多くの人に味わってほしい」と期待していました。
選果は8月末をピークに9月15日まで続き、昨年より3万ケース増の約19万ケースの出荷を見込む。中生種の「シナノスイート」は10月1日、晩生種の「サンふじ」は11月から出荷が始まります。