小倉果実選果所で5月21日、「広島レモン」の初選果作業が始まりました。
当JAは4月、レモンの出荷量が単位JAとして国内最大で、夏の需要期までの貯蔵場所を探していたJA広島ゆたかと業務提携を結びました。
4月上旬に収穫したレモンは、同月下旬から7回に分けて小倉果実冷蔵庫に運び込まれました。冷蔵庫内には鮮度を保つために加湿器6台を設置し、約80トンのレモンが5℃、湿度90%を目安に品質管理されています。
選果前に、JA広島ゆたか営農販売課の山根和貴課長が、レモンの大きさの測り方や傷の見分け方を選果員15人に説明しました。選果員がレモンを一つずつ手に取って確認した後、選果機で2LからS級まで四つに分類しました。
リンゴを選別して14年目となる選果員の堀内洋子さんは「レモンは初めて選果するが、リンゴに比べて日焼けなどがなく、傷の有無や大きさをチェックするので、選別はしやすい」と話していました。
初日は600ケース(1ケース14キロ)を選果し、いったん貯蔵後、翌日に東京、大阪、中京方面の市場へ出荷しました。選果は週1回のペースで、7月まで行う予定です。
JA広島ゆたかの山根課長は「レモンの長期販売が実現することになったので、今後は生産拡大に力を入れ、全国に広島レモンを広めたい」と抱負を述べました。
当JA果実課の石曽根光徳係長は「秋まで使わない選果機や貯蔵施設を有効利用できることになるため、双方のメリットは大きい。これを機に交流を深め、お互いの発展につなげたい」と話しました。