松本市梓川梓の南部果実選果所で11月5日、晩生種リンゴ「サンふじ」の選果作業が始まりました。選果作業員25名が、傷や日焼け状態によって等級を分類し、選別したリンゴをレーンに載せていきました。初日は関東をはじめとした全国の市場へ2100ケースを出荷しました。
今年は夏場の高温で着色と成熟が遅れていましたが、台風や病害虫の被害がほとんどなく糖度の高いリンゴとなっています。営農指導員は「甘さと酸味の調和がよい蜜の入った安曇野産リンゴを全国の消費者に食べてもらえれば」と話しました。
「サンふじ」は、37年前からJAの主力として定着し、果実に袋をかけずに太陽光を直接当てる栽培方法で育てています。JA管内は、標高も600m以上と高く、昼と夜の温度差が大きいため果肉が引き締まって蜜入りも良くなり、果実内においしさを閉じこめる特徴があります。
6日から安曇野市三郷温の中央果実選果所でも行われ、昨季に比べて7万ケース(1ケース10キロ)多い40万ケースの出荷を目標に、12月下旬まで選果作業は続きます。