剪定の見直しと発芽前管理
3月を迎え、いよいよ樹が活動し始める時期となってきました。冬作業の見直しを進めて、春の芽吹きに備えていきましょう。
この冬は寒暖の差が大きいので、今後の生育に注意して適期防除に努めましょう。
今月の主な作業
1.整枝剪定の見直し
発芽以降に芽に十分な日光を当たるよう、枝の配置を見直しましょう。剪定作業が遅れている方は、ペースを上げて発芽前までには作業が終了するよう進めてください。特にブドウは春の水あげが早い果樹ですので、早めに実施して下さい。
2.主な病気について
この時期は葉が無い為幹や枝を細かく観察できます。リンゴのふらん病※1はこの時期に見つけて治療しておきましょう。削りカスや剪除した病枝は焼却処分して下さい。
桃の穿孔細菌病※2については枝や葉、果実にも感染します。部分的に黒く変色し乾いたような枝があれば、しっかり切除して焼却処分しておきましょう。
3.苗木の定植作業
3月から果樹苗木の定植時期に入ります。輸送中に根が乾くことも多いので、お手元に苗木が届いたら根を水に浸し、凍らないよう注意して1日以上水を吸わせてから定植しましょう。定植した後もしっかりと水をやり、根と土を密着させて下さい。
詳しくは各地域営農センター果樹指導員までお問い合わせ下さい。
(梓川地域営農センター 百瀬理人)