営農情報
23.01.24
[水稲]
【栽培日誌を見直しましょう】
令和4年産は、春先から高温傾向でムレ苗や立枯れ病の発生が見られました。定植後は、活着も良好で、一部藻類の発生はあったものの順調に生育しました。
しかし、梅雨明け後の曇天多雨傾向で、分けつが十分に取れず収量に影響が出ました。近年は、異常気象といわれる天候が常態化しており、例年通りの管理では品質維持が難しくなってきています。過去の日誌と作柄を振返り、来年度の栽培管理の対策・準備をしましょう。
【食味診断結果を活用しましょう】
令和4年産のお米の特徴は、白未熟が多い傾向でした。白未熟の発生部によっても異なりますが、高温や日照不足、籾数の過多などが原因として考えられます。肥切れのおきないよう肥培管理の徹底と、中干しの適期実施で無効分けつの抑制をしましょう。
着色粒については近年、夏場の高温化が原因でカメムシ被害が発生しやすい状況です。適期防除と畦畔の草刈りを徹底して行うことで被害を最小限に抑えることができます。
【必要資材を確認しましょう】
作業が始まり忙しくなる前に育苗資材や肥料・農薬の在庫を確認し、必要なものを準備しておきましょう。
特に、除草剤は商品の更新も多いため、普段使用している除草剤の効きが悪いなどという方は薬剤の見直しも併せて検討しましょう。
※詳しくは各地域営農センターへご相談下さい。
(穂高地域営農センター 飯沼明日香)