営農情報
22.04.21
[果樹]
『大玉生産に向けて予備摘果の実施を』
今月は、落花期が過ぎると予備摘果の実施時期となります。高品質果実の生産や来年度の花芽形成に繋がる重要な作業です。
本年は、平年と比べ生育がやや遅れて経過していますが、予備摘果の早晩が果実肥大に大きく影響しますので、作業が遅れないように心掛けてください。また、防除も遅れないよう適期に実施しましょう。
りんご
「がく立ち」を確認後、予備摘果(一輪摘果)を始め満開後30日頃までに終了させてください。1果そう内の中心果を残し、側果を摘果する「一輪摘果」を基本とし、併せて長果枝の先端や腋芽果、貧弱な果そうの果実は全て摘み取ってください。
また、凍霜害の被害を受けている場合は、中心果、側果に関わらず肥大の良い変形していない果実を残してください。
梨
予備摘果は品種の特性を考慮し、1果そうに1果とします。横向き果台の2〜4番果の中で外向き果実を残すようにし、満開後30日以内に2〜4果そうに1果程度に仕上げてください。
桃
予備摘果は、満開後20日から始め満開後30日頃までに終了させてください。特に摘蕾を行えなかった所では、早めに予備摘果を実施してください。大きい果実を残し、発育不良果・奇形果・病害虫の被害果・着果位置の悪い果実を摘果してください。
ぶどう
芽かき、新梢の誘引、房作り等の作業を開花前までに遅れないように実施してください。
プルーン
生理落果があるため満開後30日後より予備摘果を実施してください。正常で緑色の濃い縦長の果実を残し、奇形、小玉、サビ果などを摘果してください。
詳しくは、各地域営農センター果樹指導員までお問い合わせください。