営農情報
21.06.28
[果樹]
【着果管理と早生品目の収穫に向けて】
予備摘花から始まった着果管理作業もいよいよ終盤となります。障害果はできる限り軽微なものを残し、適正着果量を確保しましょう。また、早生の品目では収穫期に入りますので収穫に向けた管理を進めましょう。
1.りんご
翌年の花芽形成を良くする為にも仕上げ摘果が終わっていない園地では至急仕上げて下さい。夏あかりやシナノレッドは8月上旬の収穫に向けて着色管理作業を進めて下さい。
肥大に伴いサビなどの障害も拡がっていきますので軽微なものも利用し、最終着果量を確保して下さい。
2.梨
誘引等の新梢管理を早めに終わらせて下さい。新梢管理は防除効率を上げるとともに、次年度の花芽形成や樹勢維持のために必要な作業となります。
7月に入ると果実の肥大差が目立ち、小玉や変形果もはっきりしてくるため、極端な障害果などは除去し、良品となる果実で揃えましょう。
3.ぶどう
摘房・摘粒作業の時期となります。着果過多や大房は品質低下の原因となりますので注意しましょう。とび玉が出始めたら袋掛け時期となりますが、必ず袋掛け前の防除を実施してから袋を掛けて下さい。
4.もも
反射マルチの設置や葉摘みなど着色管理作業を進めて下さい。7月上中旬からは早生種の収穫が始まります。過熟にならないよう適期収穫を心がけましょう。
穿孔細菌病も見え始めたので、各作業の際にも意識して切除しましょう。
5.プルーン・すもも
早生種の収穫が始まります。品種ごとの特性に注意し、適期収穫を進めて下さい。
収穫期が近づくにつれてシンクイムシ等の害虫による被害が発生しやすくなりますので、特に例年被害が多い場合は必ず対策防除を実施しましょう。
この他にもブルーベリーなどが収穫期を迎えています。防除は隣接園の作物がいつ収穫になるかきちんと確認し、農薬の登録内容を確認し実施して下さい。また好天が続くようであれば定期的に灌水して下さい。