営農情報
20.12.02
[果樹]
本年度の振り返りと次年度に向けた管理
実りの時期も終わり、本年も残すところ僅かとなりました。本年度の栽培を振り返り、次年度に活かしていきましょう。
1.施肥
果樹施肥基準表や土壌診断の結果を参考に、樹勢など園地ごとの状況に合わせた施肥を実施して下さい。
2.園地整備
積雪前に棚やトレリスの緩みを点検し、必要に応じて補修して下さい。特にナシやブドウなどの平棚は積雪の負荷を受けやすいので注意しましょう。
3.野ネズミ対策
株元周辺の草や落下果実の処分など、ネズミが株元に寄りづらい環境を整えて下さい。冬場は特に餌が少なくなるため、少量の落下果実でもネズミが寄りやすいので注意する。
4.凍霜害対策
若木を中心に主幹部に白塗剤塗布やワラ巻きを実施し、冬に備えましょう。
5.病害対策
褐斑病など落ち葉内で越冬する病原菌もいますので本年頻発した園地では落ち葉かきを実施して下さい。また、りんご腐らん病については落葉後に暖かく穏やかな日を選んで樹全体を洗うように防除を実施しましょう。
6.雑草対策
降雪前にグリホサート系の除草剤を散布しておくと、来春の雑草抑制に効果が期待出来ます。
※樹体に直接除草剤がかかると障害を及ぼす場合があるため極力無風な日を選ぶ。
※収穫終了以降の防除や除草剤使用は、次年度分として回数が計算されます。これらを実施する方は年間使用回数制限にご注意下さい。
詳しくはお近くの各地域営農センター果樹指導員までお問い合わせ下さい。