20.02.04
[水稲]
水稲栽培日誌を見直してみましょう!
令和元年度は春先から高温傾向で、田植え後は藻類の発生が目立ち、ガス湧きによって根が傷み、分けつが抑制される圃場が散見されました。前年に比べ梅雨時期が長く、曇天の日が続きましたが、梅雨明けと同時に高温となり、収量や品質に大きな影響を受けた年となりました。異常気象が常態化してきている近年ですが、過去の日誌を見返すことで、今年度の栽培管理を確認する機会になると思いますので、栽培が始まる前に見直しをしましょう!
食味診断結果を活用しましょう!
令和元年産のお米の特徴は、乳白が多く着色粒が多い傾向でした。乳白粒は植え付け本数が過剰だったり、分けつが多いことが原因として考えられます。対策としては、中干しを適期にしっかり行うことで、無効分けつを抑えることができます。着色粒については、近年夏場の高温化により、カメムシが越冬しやすくなり数が増加するため、被害が発生しやすい状況です。適期防除と畦畔の草刈りを徹底して行うことで、被害を最小限に抑えることができます。
必要資材を確認しましょう!
作業が始まり忙しくなる前に、育苗資材や肥料・農薬の在庫を調べ、栽培の中で何が必要になってくるか確認することも大切です。特に除草剤は、年々新しい商品が注文書等に記載されていますので、普段使用している除草剤の効きが悪いと思われる方は、薬剤の見直しも併せて検討しましょう。
詳しくは各地域営農センターへご相談下さい。
(穂高地域営農センター係長 西牧宏)