営農情報
18.04.15
[果樹]
開花前の準備と管理作業の実施を
4月に入り各品種が発芽を迎え、開花の季節も目前となってきました。この季節はまだ葉っぱも十分になく、前年に貯めた養分を消費しながら生育していますので、貯蔵養分を無駄にしない様に花摘みや摘蕾などの作業を行ってください。また、凍霜害対策や結実確保に向けた人口受粉や訪花昆虫の準備などを行ってください。
枝の誘引作業などが終わっていない圃場では、今後の作業が効率的に進められるよう早めにしてください。
りんご
フラン病の対策として、剪定で作った切り口などに保護剤を塗布して下さい。休眠が打破されて、樹液が流動し始めるとフラン病斑が判別しやすくなりますので、被害拡大を防ぐ為に見つけ次第早めの処置をお願いします。
梨
誘引・棚付けが終わっていなければ最優先で作業をして下さい。併せて摘蕾や芽すぐり、芽たたきの作業をお願いします。
花芽の着床の良い品種では、芽の整理をしてください。
桃
穿孔細菌病の被害を抑えるため、春型病斑の切除をして下さい。
ぶどう
耕種的防除の一環として巻づる(ひげ)の除去を行って下さい。
剪定の見直しと結果母枝の棚付けも同時に進めて下さい。
その他の果樹
ブルーベリーの着果制限をかける場合は枝先端の充実した花芽を残し、枝元の貧弱な花芽を摘み取る方が良い果実が収穫できます。梅やスモモの類は生育が早いので、遅れないように注意し、作業をして下さい。
詳しくは、各地域営農センター果樹指導員までお問い合わせください。
(三郷地域営農センター 宮腰政寛)