17.10.17
[花き]
菊
母株伏せ込み準備の時期です
来年の菊の生産を左右する、母株伏せ込み準備の時期になりました。生産性と品質向上のために、次の点に注意して伏せ込みをして下さい。
母株の選抜
菊は栄養繁殖で苗を増やす作物です。そのため長年の挿し芽の繰り返しにより、品種特性の劣化が発生し、品質が揃わなくなります。採花の前に、品種本来の特徴を備えた優良株を選択し、母株として使用して下さい。
また、病害虫に侵されていないことも重要です。ウイルス病や白さび病の発生した株を親株として使用しないよう注意して下さい。
母株の養成
採花終了後に、地際から10〜15cm程度のところで台刈りし、追肥(窒素成分で10a当たり3kg)を株元に施用します。側枝の伸長が見られたら10cm程度の土寄せを行います。
ウイルス病を媒介するアブラムシや、白さび病の予防のため薬剤散布防除を行って下さい。
伏せ込み床
排水と日当たりがよく、冬期間も潅水できるパイプハウスを使用します。土壌病害が心配される場合は、土壌消毒を行って下さい。
完熟堆肥を10a当たり3t、肥料は窒素・リン酸・加里を成分で、各10a当たり20kg程度施用します。
母株の掘り取りは、株が十分な低温を受けた10月下旬から11月末に行って下さい。
小菊は海外からの輸入がなく、お盆やお彼岸には必ず使用されており、大変需要の多い品目です。露地で栽培し、水田減反後などで栽培できます。
小菊の栽培をご希望の方は、各地域営農センターまたは、営農事業部農産課までお問い合わせ下さい。
(堀金地域営農センター 滝沢大介)