16.09.14
[きのこ]
1 えのきたけIQ-2の管理
今年度からIQ-2に移行します。IQ-2の特徴として、G6よりも乾きに弱い、傘ができにくい、抑制が効きやすい、色がつきやすいになどがあります。注意して生育していただきたいのが、きのこを乾かさないことがポイントとなります。特に芽出しの初期の段階で乾かさないことが重要になります。加えて換気をしっかり行い酸欠状態にしないことも大事です。加湿器のメンテナンスと合わせ、各機器の点検、調整を行ってください。IQ-2は水きのこになりやすい品種で収穫や荷造りする際には確認をお願いします。水切れが悪かった時や根元がスポンジ状になってしまったら、どこかの工程で乾かしている可能性がありますので注意しながら出荷・荷造りをお願いします。
2 夏場のぶなしめじの管理
夏の高温期を中心として収量低下、きのこの品質劣化が大きな問題となっています。生育の加湿過多による子実体の軟化、クーラー風による乾きで傘形成が悪くなるなど不適切な管理が原因です。十分な加湿と風による生育の抑制のバランスに留意してください。
培養では、菌回り終了直前のビン肩温度が24℃以下(ビン内で25℃以下)となるよう培地間の通風を確実に行ってください。
3 重大事故について
近年、長野県内で重大事故が多く発生しています。栽培室における電球や蛍光灯の破損・クーラーファンの破損などが報告されています。栽培室・荷造り室はもとより、栽培物や出荷物が通る通路等の照明器具は飛散防止形への更新をお願いします。施設・機器は老朽化しているところが多いため、季節の生産者の方はシーズン初めには必ず施設や機器の点検・整備をお願いします。
もし重大事故が発生した場合、現場保存をしてもらい関係者やJAへ報告をお願いします。発見・報告が遅れるほど被害が拡大する場合がありますので直ちに報告をお願いします。
(農産課 大島 覚)