16.06.18
[果樹]
4月からの度重なる凍霜害により被害が見られます。霜道や標高差などによっても被害状況に差がありますが、着果量の確保が難しい圃場では、本来なら摘み取ってしまう遅れ花の果実やサビなど障害のある果実は樹勢調整のために必要となりますので、まずは着果量が確保出来るか確認してから作業を進めて下さい。
今月の主な作業
りんご
平年より5日から7日程度早い生育で経過しています。凍霜害により目通りから下枝にかけて被害が見られますが、上枝で着果出来る場合は上枝の着果量を多くして下さい。
中心果が欠落している場合は、側果で肥大が良く障害の少ない果実を残して下さい。
着果量の確保が難しい圃場では、肥大が良くない果実、サビなど障害のある果実も残して下さい。
確認しながらの作業となるため、いつも以上に時間が必要と思われますが、7月上旬(満開後60日以内)までに、仕上げ摘果が終了出来るよう計画的に作業を進めて下さい。
なし
凍霜害により南水を中心に被害が見られます。着果量の確保が難しい圃場では、肥大が良くない果実、サビなど障害のある果実も残して下さい。
もも
仕上げ摘果は6月上旬(満開後50日以内)終了を目標とし作業を進めて下さい。
着果量を急激に減らす強い摘果をしないよう数回に分けて実施して下さい。
ぶどう
結果母子や結果枝の誘引を行い、開花直前より房作りを実施して下さい。
ジベ処理品種は適期を逃さないよう実施して下さい。 実止まり確定後、摘房、摘粒作業を実施して下さい。
プルーン
6月上旬から(満開後50日頃より)仕上げ摘果を実施し、6月末までに終了するように作業を進めて下さい。
その他
適期・適正防除に努めて下さい。防除作業を行うときは、他の作物等へ飛散しないよう注意して下さい。
※詳しくは、各営農センター果樹担当までお問い合わせ下さい。
(三郷地域営農センター課長代理 山田忠史)