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16.06.18

梅雨時期の栽培管理について そ菜

 梅雨時期を迎え降雨、曇天の日が多くなります。水はけの悪い圃場では、病気の発生や、湿害による根腐れ等、生育障害が発生しやすくなります。

[排水、湿害対策の徹底]
 長雨や豪雨に備え、圃場に溝を掘り畝間に雨水がたまらないよう排水対策を整えましょう。圃場に水がたまると根の働きが悪くなり、生育の遅れや病気に対する抵抗力が低くなります。
 また、マルチを張っていない圃場は、降雨による泥跳ねにより病原菌が作物に付着し、高い湿度の下で増殖することで、病気が発生しやすくなります。できるだけ敷きわらなどを行い、泥跳ね防止に努めましょう。
 傷口からの病原菌の侵入を防ぐために降雨後の芽欠き、除葉等は控えるようにしましょう。

[薬剤による防除の徹底]
 病気を発生させないように予防防除に努めることが大切ですが、降雨により適期を逃しがちになります。晴れ間を見つけ早目の予防防除を行ってください。
 また、作物をよく観察し、病気の発生を早く知ることも重要です。病気の症状を確認した場合は早急に防除を行いましょう。
 農薬散布直後に降雨になると防除効果が低下する場合があります。散布後、作物に付着した薬液が乾けば問題ありませが、農薬散布の際は天気予報を確認の上実施するようにしましょう。
 病気感染後、症状が著しく悪い場合は、圃場の外に持ち出し病気の感染経路を断つようにしましょう。

[使用農薬の選定]
 1つの農薬で如何なる病気にでも効果があると誤解されている方がいるかと思います。例えば、疫病に効果のある薬を散布していたら、葉かび病や後半には灰色かび病が発生してしまったという場合です。病気に対してそれぞれ違った効果のある薬剤があります。作物、作型により、前半はどんな病気が発生しやすく、中盤は何に弱いか、後半は何が多いか、良く調べておき、農薬はラベルを良く読んで使用してください。


                                                                                  (穂高地域営農センター 保尊優一

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