15.09.19
[きのこ]
1 えのきたけG6の管理
収量の確保の為の管理
G6は傘数が少ない、株が柔らかく張りがない、株元が痩せている等の症状で収量が低下します。特に重要なのは傘数の確保です。やや小さめでも揃いの良い傘を多く作る事が重要です。
生育においては、抑制初期に乾かさない事、十分な抑制ができている事が重要です。生育日数27〜28日をめどに各行程の調整をしてください。
季節の変わり目の管理
芽出しから抑制までのきのこの傘の状態を良く観察して乾かさないように環境設定を見直してください。
生育において適度な風が循環していることは室温、湿度の安定と共に品質の向上に重要となります。加湿器のメンテナンスと合わせ、各機器の点検、調整を行ってください。
2 ぶなしめじの管理
夏の高温期を中心として収量低下、きのこの品質劣化が大きな問題となっています。生育の加湿過多による子実体の軟化、クーラー風による乾きで傘形成が悪くなるなど不適切な管理が原因です。十分な加湿と風による生育の抑制のバランスに留意してください。
培養では、菌回り終了直前のビン肩温度が24℃以下(ビン内で25℃以下)となるよう培地間の通風を確実に行ってください。
(中信種菌連 業務課長 立川)
最後に平成27年8月末で中信種菌センターの種菌製造業務を中止致しました。今後はJA信州うえだ種菌センターより種菌供給を受ける事となります。生産者の方々にはご不便をおかけする事と思いますがご理解をお願い致します。
中信種菌連として27年、JAあづみの種菌センターからは40年あまりの歴史ある種菌供給事業でした。きのこ生産者の皆様、関係各位の皆さまのご高配に感謝申し上げます。
(中信種菌連 所長 二木)