15.05.13
直売所向けおすすめ野菜品種 [産直]
サラダミニ白菜
「タイニーシュシュ」
耐暑性にすぐれ、生で食べても美味しい新しいタイプのハクサイで、さわやかな食味のよさを生かしたサラダ用野菜です。
【特長】
タネまき後45日、200gほどの結球始めから、タネまき後65日、1.2kgほどのミニハクサイサイズまで、栽植密度を調整することで、規格に合わせていろいろなサイズで収穫できます。
【栽培環境】
1.2kg程度のミニハクサイでの収穫をめざす場合、株間は30×30cmが標準となります。200g程度の結球始めで収穫する場合、株間は15×15cmを標準とします。おいしくて、病気の少ない、品質のよいハクサイをつくるのには土づくりが大切です。畑には年に1回は石灰窒素、完熟堆肥を施します。完熟堆肥は植えつける2週間前までには施して土となじませておきます。
【タネまき・植えつけ】
直まき栽培ではビール瓶の底などで土を押し植え穴をつくり、5〜6粒タネまきして軽く覆土します。本葉2〜3枚のころに3株、6〜7枚のころに1株に間引きます。育苗を行なう場合は、タネまき用セルトレー(72穴)やポットなどに2〜3粒まきし、本葉4〜5枚程度で植えつけます。128穴のセルトレーでは本葉2〜3枚のころ植えつけます。
【管理のポイント】
生育期間が短いため、元肥中心の施肥設計となります。栽培期間の長い低温期は多めに施し、高温期は徒長させないよう少なめに施します。過度の施肥は軟腐病の原因となりますので注意してください。
【病害虫・生理障害】
水不足は生理障害や不結球の原因となりますので水やりはしっかり行ないます。軟腐病にかかると防除は困難です。ハクサイだけでなくキャベツ、ダイコンなどのアブラナ科作物の連作は避けます。病害虫の発生しやすい高温期は注意します。高うねにして水はけをよくします。病株は抜きとり、他の株への伝染を防ぎます。ヨトウムシやアオムシに食害されるとそこから病原菌が入るので駆除を徹底します。
【収穫・保存・利用】
ミニハクサイの収穫では、タネまき後65日程度で結球頂部を手で押し、詰まってきていれば収穫です。結球始めで収穫する場合は、タネまき後45日程度で草丈30cmぐらいになり、立毛で結球が始まったのが確認できれば収穫です。いため物や漬物(キムチ漬けなど)、鍋物、そしてサラダなどに好適です。
(堀金地域営農センター課長 中嶋浩一)