14.04.14
[水稲]
4月に入り、育苗の時期になりました。これからの管理により水稲の生育を大きく左右する大切な時期です。育苗の管理には、細心の注意を払いましょう。
1、浸種温度
種籾を低温の水(3〜5℃)にした場合、発芽勢が低下した試験事例があります。発芽勢の低下は、発芽遅れや催芽ムラの発生原因にもなるので、浸種初期が5℃以下にならないように注意し、浸種温度は10〜15℃、積算温度は100℃(15℃7日間、10℃で10日間)を目安に十分な浸種を行って下さい。
2、種子消毒
○エコホープ剤
浸種前に200倍で24〜48時間浸漬
または
催芽時に200倍で24時間浸漬
○テクリードCフロアブル
浸種前に200倍で24時間浸漬
○スポルタックスターナSE(みのる式用)浸種前に200倍で24時間浸漬
※注意点
・特栽米は必ずエコホープ剤を使用して下さい。
ただし前年の残りは、使用できません。
3、床土消毒剤の使用上の注意
○エコホープ剤を使用した種籾は、播種及び発芽後の殺菌剤として、ダコレート剤、ベンレート剤を使用しないで下さい。
○タチガレエースM粉剤とタチガレエースM液剤は、どちらか1回しか使用できませんので注意して下さい。
4、播種量
播種は、稚苗で乾籾4キロを25枚位にしましょう。厚播きをすると軟弱徒長しやすいので適正播種量を守りましょう。
5、育苗管理
もみ枯細菌病等の細菌性病害や苗立枯病、ムレ苗、葉先枯れ等の温度障害発生防止のため、育苗中の温度管理には細心の注意を払い、低温期でも晴天の日は八ウスの換気を行いましょう。特に2月の雪害により八ウスの天井ビ二ールを新しく張り替えた場合、八ウス内の温度が上がりやすいため注意が必要です。
6、栽培日誌
JAあづみでは、『安心・安全』な米の生産地として取組みを行っています。日誌の提出はそれを証明するために必要なので、期日までの日誌と台帳の提出にご協力ください。
また、日誌の控えは3年間の保管をお願いいたします。
(豊科地域営農センター 太田勝也)