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13.06.05

夏場の生育管理について きのこ

〇えのきたけ
<培養管理>
 夏場の培養室の温度は、培地から発熱より外気温の上昇による侵入熱の影響を強く受けます。外温度の上昇に伴いクーラーの稼働時間が増えればビン内温度は下がりやすくなります。培養ビンのビン内温度を確認しながらクーラーの設定を見直しましょう。
<生育管理>
 培養室と同様にクーラーの稼働が増えると風の影響を強く受けるようになります。寒冷紗などの風除けの設置や、加湿器の設定を見直しましょう。
<換気管理>
 節電の為にも日中の高温時は換気を控えますが、朝夕、夜間の換気は十分に行って下さい。

〇ぶなしめじ
<培養管理>
 培養基の詰め込みが最盛期を迎えようとしています。培養基の間の空間を十分に取って通気が良くなるように培養基の配置を考えて下さい。
 また、室内の炭酸ガス濃度を実測した上で換気時間等の見直しを行います。
<生育管理>
 外気温度の上昇に伴ってクーラーの稼働時間が増えます。生育初期は、特に風による乾燥を予防するためにも加湿設定、寒冷紗等の風除けの利用などの対策を取りましょう。

〇夏場の品質維持管理
  ここ数年、夏場の品質低下によるクレームが増えています。
 単純な過加湿による場合以外でも、生育初期に乾燥などのダメージを受ける事によって水切れが悪くなる場合があります。ぶなしめじの場合、数コンテナに1株の割合で平均より20g程度収量の高い株があったりします。これは子実体の含水率が特に高い為に起こります。平均より突出して収量の高い株は出荷を控えて下さい。
 価格低迷が続く中、高い収量を維持する事は必要ですが、優先して選ばれる産地である為にも品質の維持こそが求められています。

                                                                                                                                 (中信種菌連 業務課長 立川俊良

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