13.04.10
開花前の管理と準備 [果樹]
4月に入り、発芽も確認がされ、開花の時期が近づいてきました。特にりんご、なし、ももは例年4月末〜5月上旬に開花を迎え、一年を通じても非常に大切な時期となります。発芽から開花にかけては、前年に蓄えた貯蔵養分を使いながら生育が進みますので、事前に摘蕾、花摘み作業を行い開花に備えましょう。また天候によって生育の進み方も変わります。開花直前の防除と人工授粉の準備も遅れないよう行いましょう。
今月の主な作業
◎りんご
・誘引作業の見直し
・人工授粉、放花昆虫の準備
・腐乱病の点検と処理
・苗木作りのための接木作業
◎なし
・誘引、棚付け作業
・芽すぐり、芽たたきの実施
・人工授粉、放花昆虫の準備
◎もも
・摘蕾作業の実施
・穿孔細菌病の被害枝の切除
◎ぶどう
・種枝の棚付け作業
・巻きひげ等の除去
◎その他
・除草剤の散布
気温も高くなり、降雨があると日に日に雑草が伸びてきます。
4月中旬頃には訪花昆虫も畑に置かれますので、早めに除草剤を散布しましょう。
・凍霜害対策
霜の被害を受けやすい時期です。特に生育の進んでいる年は注意が必要です。
防霜ファンが設置されている圃場では稼働前点検を必ず行いましょう。
・農薬散布時の注意
これからいろんな作物で防除が行われます。
散布薬剤が他の作物に飛散しないよう風のない時に実施して下さい。
また防除後は防除日誌への記帳も忘れずに行いましょう。
(三郷地域営農センター 降幡英樹)