12.08.13
収穫前管理と適期収穫 [果樹]
今月は、各品目で早生種の収穫が始まります。収穫前の管理は、着色や品質向上につながりますので、怠ることのないよう実施して下さい。
また、本年の梅雨期は降水量が少なく、気温が高い日が続き、干ばつ傾向となっています。そのため、果肉先行となりやすいので、圃場の状態を見ながら、適期収穫とともに灌水を実施して下さい。
今月の主な作業
○りんご
見直し摘果(樹上選果)を行い、変形果や肥大不良の果実を取り除いて下さい。また、圃場によっては、風によるスレ果が見られるところもありますので、併せて取り除いて下さい。
今月より、早生種の収穫期となります。収穫前の管理として、枝吊りや支柱立て、葉摘み、玉回し等の作業を行って下さい。また、これから日差しによる日焼けの心配が懸念されますので、寒冷紗等の資材を使用し、日焼け防止を行って下さい。
収穫適期を把握して、収穫遅れにならないように気を付けて下さい。
○なし
見直し摘果(樹上選果)を行い、変形果や肥大不良の果実を取り除いて下さい。併せて、結果枝作りの新梢誘引作業も行って下さい。
今月下旬頃より、早生種の収穫が始まりますので、適期収穫を心掛けて下さい。
○ぶどう
新梢管理を行い、棚面より光りが入るようにして下さい。伸び続けている新梢がありましたら、摘心を行い、副梢はかき取って下さい。
ジベデラは収穫期となりますので、適期収穫に努めて下さい。
○もも
収穫最盛期を迎えています。収穫は日中の暑い時間帯を避け、収穫遅れによる過熟に注意し、適期収穫に努めて下さい。
晩生種は、除袋や着色管理を生育に合わせて行って下さい。
○プルーン
早生種の収穫が始まっています。収穫時期が早ければ味が悪く、遅ければ傷みが早くなりますので、適期収穫に努めて下さい。
○その他
高温が高くなると、ハダニの発生が心配されますので、除草作業を行い、丁寧な防除を心掛けて下さい。
また、収穫期が近づくにつれ鳥害の心配があるので、防鳥網等の資材を設置し、対策を講じて下さい。
★防除の際には細心の注意を!
各品目で収穫期を迎えています。隣接する周りの状況を確認し、防除を行って下さい。行う際には、風向きやドリフトに十分注意して下さい。また、薬剤が河川に流さないように気を付けて下さい。
出荷予定がある場合について、収穫前に必ず防除日誌を提出し、確認を受けてから、収穫を行って下さい。
今後の管理等詳しいことは、各地域営農センター果樹指導員にご相談下さい。
(果実課 田中)