11.10.06
次年度にむけて [水稲]
本年の水稲の刈り取りも終了し、各圃場において課題も見えてきたかと思います。
●本年は台風の影響等で、適期収穫が大 変難しい年となりました。そんな中、早い時期の出荷のものにも若干の胴割 粒の発生が見えました。適期収穫はもちろん、急激な乾燥によって割れることもありますので、ご注意下さい。
●秋耕しをする前に稲ワラの腐食促進に腐食資材(ワラソイルなど)を散布し、気温の高いうちに早めに鋤き込み耕起して下さい。次年度のワキ・浮きワラ 等の防止になります。
●水稲はケイ酸を多量に吸収します。ケイ酸は倒伏の軽減や根の活力向上など健康な稲、良質なお米作りに必須な成分になります。あづみの土壌に適した「土想神」等のケイ酸資材を春・秋のいずれかに施用しましょう。
●より良い農業生産を実践しましょう。 Good(より良い)、Agricultural(農業生産を)、Practice(実践)
本年の水稲栽培日誌は間違いの無いように記入しましたか?水稲栽培日誌の3ページ目(生産者控え)を確認し本年の農作業の工程管理を確認してください。20項目のGAPチェック欄がありますので、次年度へ活かす為にもしっかりと記入しておきましょう。
GAPに取り組むと、安全な農産物を求める消費者の声に応えることができ、記録をもとに、農作業の改善につなげ、コスト低減や品質向上につながります。
すでに秋耕しも始まり、次年度にむけた稲作が始まっています。より安全で安心なお米を生産し安曇野ブランドを確立しましょう
(堀金地域営農センター 上嶋指導員)