11.08.09
日焼け対策と適期収穫 [果樹]
早生の品種や桃では収穫期を迎えます。また、その他の品種でも収穫前管理が重要な時期です。
本年は梅雨明けが例年より早く日差しも強い為、日焼け被害や乾燥に注意が必要です。遮光資材や灌水を行い、被害を抑えましょう。
今月の主な作業
1、りんご
最終の見直し段階となります。本年は風が強くスレ果の発生が見られますので、着果量に注意しながら整理を進めましょう。
シナノレッドやさんさ、つがるなど早生種の収穫期となります。葉摘み等の着色管理を進めて下さい。また肥大が進み、枝が垂れてくると、果実が地面に擦れたり除草剤散布の邪魔になるため、早めに枝吊りや支柱立てをしましょう。但し、枝を上げると日当たりが変わります。日焼けを防ぐために遮光資材の設置や灌水をして下さい。
2、梨
今月下旬には幸水が収穫期を迎えます。先月に引き続き補正摘果を進め、小玉果や変形果を落とし、品質を揃えましょう。
3、桃
収穫最盛期となります。本年は果肉先行の傾向があるため、あまり着色を待ちすぎると収穫適期を逃してしまう恐れがあります。何度か試食をし、適期収穫しましょう。特に白桃系の品種は熟し始めると進みが早いので注意が必要です。
4、ぶどう
新梢が旺盛に伸びる時期です。新梢の棚付けや摘心をし、房への日射量を確保しましょう。また、ジベデラは収穫期を迎えます。過熟にしないよう適期収穫に努めて下さい。気温が高くなるにつれ、各果樹でハダニなどの害虫が増えます。果樹技術員の指導を受け、適期防除に努めましょう。また、殺ダニ剤は使用可能回数が少ないので、防除の前には雑草退治や徒長枝切り等の管理をし、十
分な防除効果が得られるようにしましょう。収穫期が近付くにつれ、ムクドリなどへの対策が必要となります。防鳥網やバードガードを設置し、飛来に備えて下さい。
(三郷地域営農センター 西牧指導員)