11.07.05
品質向上に向けて見直しを [果樹]
摘果作業もいよいよ終盤となります。見直しを進め、最終着果量に仕上げていきましょう。本年は果実肥大が平年と比べ遅れていますので、大きな果実にする為にも、早期に作業を進めましょう。
今月の主な作業
1、りんご
本年は平年と比べ肥大が遅れていますので、肥大を促す為にも、早急に見直し摘果を進めて下さい。次年度の花芽形成時期にもなりますので、樹に負荷がかからないよう、適正着果量を心掛けて下さい。また、本年は側果利用や風害等によりサビ果発生が見られますので、出来るだけ障害の少なく形の良い果実を残しましょう。夏季管理として新梢管理や枝吊り作業をして下さい。フラン病は見つけ次第早急に処理しましょう。
2、梨
平年に比べ肥大が遅れていますので、引き続き補正摘果を進め、変形果や障害果の少ない果実を残しましょう。来年のえき花芽を着生させる為に、7月中に新梢誘引や捻枝などが重要な作業となります。
3、桃
今月下旬には早生種が収穫となりますので、引き続き補正摘果を進め、変形果や障害果の少ない果実を残しましょう。有袋品種では袋掛けを早期に終わらせましょう。灌水は重要ですが収穫間際まで行うと糖度が落ちてしまうので、早生種は7月上旬までとします。また、葉摘みや反射シート敷きなどの着色管理も遅れないように進めて下さい。
4、ぶどう
大粒種では摘房と摘粒作業を進めてください。房数は1新梢1房とし、その後1坪当たり10〜12房になるよう間引きます。着粒数は1房30〜35粒に調節して下さい。トビ玉が出始めたら(着色し始めたら)袋かけの時期となります。
5、その他
気温が上昇するにつれ、ハダニなどの害虫が発生し易くなりますので、防除のタイミングと散布量、防除に対しての注意事項を厳守し、病害虫防除を実施するとともに、残農薬は河川等へ流さないようお願い致します。
今後の管理等詳しくは、各地域営農センター果樹指導員にご相談下さい。
(三郷地域営農センター 西牧指導員)