11.06.07
梅雨時期の栽培管理 [そ菜]
梅雨の時期を迎え雨や曇りの日が多くなり、水はけの良くない圃場では、病気の発生、湿害がらの根腐れ等、生育障害も発生しやすくなります。
・排水・湿害対策
長雨や豪雨に備え、圃場に溝を掘り畝間に雨水がたまらないよう排水対策を整えましょう。圃場に水がたまると根の働きが悪くなり、生育の遅れや病気に対する抵抗力が低くなります。作物が弱ったら液肥を散布し、回復を促します。
また、マルチなどをしていない圃場は、降雨による泥跳ねにより病原菌が作物に付着し、高い湿度の下で増殖することで、病気が発生しやすくなります。できるだけ敷きわらなどを行い、泥跳ねを防ぎましょう。
傷口からの病原菌の侵入を防ぐために降雨後は芽欠き、除葉などは控えましょう。
・薬剤防除
病気を発生させないよう予防防除に努めることが大切ですが、降雨で適期を逃しがちになります。
晴れ間を見つけ早めに予防防除を行って下さい。
また、作物をよく観察し、病気の発生を早く知ることも必要です。見つけたら症状が広がる前に初期防除を行うよう心がけましょう。散布後に雨が降った場合、散布液が乾くか、約半日後の降雨では、強い雨でない限り防除効果の低下は見られません。再散布の必要性は、数日後に様子を見て判断しで下さい。
症状がひどい場合は、圃場の外に運び出し病気のまん延を防ぎましょう。梅雨時期の管理に注意して、これからの収穫を迎えましょう。
(豊科地域営農センター 赤羽主任)