11.04.08
摘蕾・摘花作業を施しましょう。 [果樹]
4月になり、各種果樹が開花の時期を迎えます。貯蔵養分を無駄なく活用し
今後の作業効率を良くするためにも、摘蕾・摘花作業を施しましょう。
また、開花前にはツツハナバチなどの訪花昆虫が飛び回り始めます。影響が無い様に除草剤や農薬を散布する際は種類や散布タイミングに注意して下さい。
今月の主な作業
1、りんご
樹が水を吸い上げ活動を始める時期です。2月号でご説明したシナノゴールドなど、枝の堅い品種を誘引して下さい。また、着果率を良くする為に人工授粉やミツバチ・ツツハナバチなど訪花昆虫の準備を進めて下さい。先月に引き続きフラン病の管理適期となります。葉が茂ってしまう前にもう一度樹を見て回り、治療を行いましょう。
2、なし
枝が柔かくなる為、棚付け作業がやりやすくなります。やり残してしまった誘引も併せて進めて下さい。生育が進んでくると芽たたき(蕾の間引き作業)の時期となります。蕾が膨らんできたら適期です。この時期の蕾は叩くと簡単に折れる為、結実させたくない場所の蕾を指でポンポンと叩いて取り除いてしまいましょう。
3、もも
先月に引き続き摘蕾の時期です。摘蕾は遅れると葉芽を傷つけてしまうため、遅れないよう気をつけて下さい。
4、ぶどう
後々の作業を楽にするために、種枝を棚付けしましょう。また、前年度棚に巻きついた巻きひげは病気の潜伏源になる為、剪定バサミなどで切り取り病気のリスクを減らします。
5、その他
それぞれの品目で春の防除の時期となりますので、越冬病害虫をここでしっかりと防除しましょう。また、ツツハナバチなど訪花昆虫の利用はりんごのみならず各種果樹の結実の為に有効な手段です。人工授粉と併用するとより効果的です。
(三郷地域営農センター 西牧指導員)