10.06.10
良品・大玉生産に向けての管理 [果樹]
品質の良い果実を生産・収穫する為の『仕上げ摘果』作業を行って下さい。果形の良い果実や肥大の良い果実を残し、障害果や肥大に劣る果実を摘果し、着果量の調整を行いましょう。大玉生産や、翌年の花芽充実にも影響を与える重要な作業です。
加えて徒長枝の管理も平行して行って下さい。
◎各品目の仕上げ摘果作業終了目安
○りんご……7月上旬まで(満開後60日以内)
○な し……補正摘果と合せ7月上旬までに
○も も……6月上旬までに
樹勢・樹齢に応じた着果量を考慮して、小玉果・変形果・障害果等の排除を行って下さい。
凍霜害や高温乾燥障害などの影響で、思った様に果実を残せない場合があります。着果不足による強樹勢化が懸念される場合は、多少条件の悪い果実も残し、樹勢調節を行って下さい。
○ぶどうの管理
実止まり確定後、摘房、摘粒作業を実施して下さい。ジベ処理品種は、処理の適期を逃さないよう作業を実施して下さい。
○その他品目
・ブルーベリー
「水と光で育つ」とも言われ、乾燥にとても弱い性質があります。晴天が続く様なら潅水を実施して下さい。
・キウイフルーツ
負け枝が発生しやすく樹形が崩れやすいです。徒長枝の発生を防ぐ為、芽かき を行って下さい。巻き枝が発生し始めた場合は摘心作業を行って下さい。
「その他の作業」
防除を行う場合は無風の日を選び、他の作物に飛散させないように注意して下さい。残農薬は河川等へ流さないようにお願いします。防除後には必ず、防除日誌または野帳に記録を残すようにして下さい。
今後の管理等詳しくは、各地域営農センター果樹指導員にご相談下さい。
(梓川地域営農センター 宮腰指導員)
※広報誌スマイル平成22年6月号掲載記事