10.05.14
アスパラガス・タマネギ・ジュース用トマトについて [そ菜]
いよいよ露地野菜の定植本番時期を迎えました。5月は気温の格差が激しい時期となります。定植から活着までの苗は、晩霜や低温に特に弱く、生育に悪影響がでますので注意して下さい。
○アスパラガス
5月中〜下旬には、アスパラガスが配苗となりますので、圃場の準備を行って下さい。
定植初年目の施肥量は、10a当たり堆肥を4000kg、固形35号を100kg、ようりんを100kg、土根生を100kgを施肥して下さい。最低でも定植の1週間前までには圃場の準備を済ませましょう。
畝たて・マルチの基本は、平畝で黒マルチを利用し、水田の場合は地下水位に応じて高畝として下さい。
露地作型の場合は、畝幅180cm、株間30cmを基本としますが、圃場条件により幅を広げて風通しの良い植え付けを行って下さい。ハウス栽培の方は、畝間150cm、株間30cmが目安となります。
定植する前に、活性炭フロアブルにドブ漬けにして下さい。
○タマネギ
今年は雨も多く、べと病の発生が心配されます。感染すると防除が難しいので予防防除に努めましょう。
予防防除にはダコニール1000、ビスダイセン水和剤をお勧めします。べと病発生時は指導員へご相談下さい。
潅水は、4月下旬〜5月にかけて行いますが、干ばつに遭うと玉伸びせずに減収しますので、降雨が少ない場合のみ潅水を行って下さい。5月20日以降の潅水は、貯蔵中の腐敗が多くなりますので、5月下旬までに潅水を終了して下さい。
また、6月の収穫前には、腐敗予防のため「カンタスドライフロアブル」を散布しましょう。
○ジュース用トマト
定植作業も終わり、今後の作業は土入れ、ホルモン剤処理、株分けとなってきます。
土入れは、マルチの上に葉が5〜6葉出てきたら、マルチの植え穴を埋めるように行うと、雑草防除、乾燥防止となります。
株分けは、側枝が伸びてきたら、葉の絡みを取りながら両側に枝を分けて下さい。
ホルモン剤処理は、1花房で3〜5花咲いたら、着果促進のために必ず行いましょう。
詳細については、各地域指導員にご相談下さい。
(穂高地域営農センター 草深指導員)
※広報誌スマイル平成22年5月号掲載記事