10.04.08
開花前後の作業と管理 [果樹]
暖冬の影響で、平年に比べて生育が進んでいますので、各作業及び管理が遅れないようにして下さい。
多くの品目はこの時期、発芽から開花にかけて昨年の貯蔵養分を消費して生育します。
限りある養分を効率よく配分できるように「摘蕾・花摘劭」等を行っていただくと同時に、
十分な結実を確保するため必要に応じて「人工授粉」を行い、また「防除」も遅れない様に実施して下さい。
「今月の主な作業」
〇りんご
剪定の見直しと誘引作業を行って下さい。
また同時に、腐乱病の点検及び処理を行って下さい。
花摘み作業や、結実確保のため訪花昆虫や人工授粉も怠ることがないよう実施して下さい。
〇なし
十分に樹液が上がってきてから誘引棚付けを行って下さい。
「芽すぐり・芽たたき」を行い、今後の作業の効率化を図って下さい。
〇もも
摘蕾作業が終わってなければ至急実施して下さい。
穿孔細菌病の春型病斑を確認し、見つけた場合は切除して下さい。
〇ぶどう
種枝の棚付けを行うと同時に、越冬病害の被害防止のため、
棚などに残る巻きひげ等の除去を行って下さい。
〇その他
ブルーベリーなどのベリー類は開花による株の衰弱を防ぐために、
花摘みや摘蕾作業を行い適正着果に努めて下さい。
「その他の作業」
凍霜害を受けやすい時期になります。防霜ファンなどの設備は事前に点検し、有効に活用して下さい。
防除などの為に農薬散布を行う場合、周辺に異品目(特に春野菜など)が無いか確認し、
ドリフトなどが発生しないよう十分注意して下さい。
今後の管理等詳しくは、各地域営農センター果樹指導員にご相談下さい。
(梓川地域営農センター 宮腰指導員)
※広報誌スマイル平成22年4月号掲載記事